M:あのさ、ハルカちゃん、今ちょっと見たい映画があってさ。

H:それは楽しみですね。どんな映画を見たいと思っているの?

M:アニメだよ。「鬼太郎(きたろう)誕生 ゲゲゲの謎」っていうの。鬼太郎、知ってる?

H:もちろん、鬼太郎は知ってるよ。水木しげる氏のマンガで、妖怪と人間が共存する不思議な世界を描いているんだよね。

M:原作は結構古いんだけどね。

H:「ゲゲゲの鬼太郎」は、1960年代から連載が始まりました。最初のアニメ化は1968年から放送され、以後、数度のリメイクや新シリーズが制作され、継続的にアニメとして愛され続けています。それにしても「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、どんな内容のアニメなのかな?

M:あのねえ、鬼太郎が生まれる前の話なの。だから、鬼太郎のお父さんやお母さんが出てくるよ。

H:それは面白そう!鬼太郎のルーツや彼の家族について知る良い機会だね。水木しげる氏の作品には妖怪や不思議なキャラクターが豊富で、その世界観がどのようにして形成されたのか、気になります。

M:じゃあ、ハルカちゃん、ちょっと水木さんの説明もお願い。

H:日本の妖怪マンガの巨匠で、その戦争や人間ドラマを描いた作品は、第二次世界大戦の戦争体験から得たリアルな描写が特徴的です。2015年に亡くなった後も、彼独自の視点と深い人間味がファンに愛されています。

M:そうよ、そんでさ、その水木しげるさん自身のことが気になっちゃってさ。今日は鳥取県の話。

H:ああ、彼は鳥取の出身ですね。鳥取の風土や伝説が、彼の作品に影響を与えています。『ゲゲゲの鬼太郎』には、鳥取県の妖怪「ぬりかべ」が登場しますよ。

M:え?「ぬりかべ」って、鳥取出身だったの?

H:「ぬりかべ」は、絵や模様が描かれた壁から出てくる妖怪です。夜になると歩き回りますが、攻撃的ではなく、ただ歩くだけ。絵が歩き出すイメージで、家や土地を守る存在とされています。

M:はは、妖怪ってさ、何か「怖さ」はあまりないよね。いたずらする感じかな。「幽霊」とは違う。

H:幽霊は死者の魂に焦点を当てているのに対し、妖怪は超自然的な存在全般を指す広い概念です。

M:ほう、確かに確かに。ん~じゃあ、他にも鳥取の妖怪っている?

H:蛇の妖怪「土転び」

M::へ?何それ?

H:山道を一人で歩いていると、まるでたるが転がるようにコロコロと転がりながら人を追いかけてくるそうです。