M:はるかちゃん。久しぶり。元気?
H:こんにちは、すずまりさん!元気だよ。最近、何してたの?
M:えっと、コロナになって1週間ゴロゴロしてた。
H:そうなんだ!大丈夫? 1週間もゴロゴロって、退屈だったかな?
M:ううん、それが、そうでもなくて。熱はすぐ下がったから、紙の本読んだり、テレビのニュースながめたりして、うん、けっこう楽しかったよ。
H:それは良かったね。何かおすすめの本とかあった? 楽しいことも見つかったかな?
M:うん、富山県のニュースでびっくりすることがあって、ちょっとワクワクしてる。
H:へえ、何だろう?教えて、どんなニュースだったの?
M:「立山黒部アルペンルート」って、知ってる?
H:もちろん知ってるよ。立山黒部アルペンルートは、富山県の立山連峰を横断する観光ルートだよね。まず、ケーブルカーとバスで室堂(むろどう)まで行って、そこからトロリーバスで黒部ダムまで移動するのが一般的だよね。行ったことあるの?
M:うん。私、富山に6年ぐらい住んでたことがあって、引っ越して、すぐに行きました。黒部ダムの後、引き返すのがいやでね、そのまま長野県側に抜けて、そんで日本海側ぐるっと回って、富山に帰って来たの。
H:いいなぁ、立山黒部アルペンルートに行けたんだ。四季折々の美しい景色が楽しめるだけじゃなくて、春に雪の中を進む様子も素敵だよね。行ってみたいな。
M:うん、雪の中進むの、よかったよ!んで、私もまた行きたいなって思っちゃったの。だってね、新しいルートができるらしいんだよ。その名も「黒部宇奈月(うなづき)キャニオンルート」!今日はこのニュースに感動しちゃったので、富山推しの話です。
H:へえ、それは知らなかった!どんなルートなんだろう?
M:もう最近はハルカちゃん、知らないことだらけなので、教えてあげるね。黒部ダムって、すごいじゃん?
H:1956年から1963年にかけて建設された黒部ダムは、日本の電力供給を支えるために建設された、世紀の難工事と言われる大規模なダムです。
M:そうだよね。まわりが3000m級の山々だからね。
H:また、工事の進行中には厳しい気象条件も影響しました。寒冷な気温や豪雪地帯での作業は非常に過酷で、作業員たちは寒さや雪崩などの危険と戦いながらダムを建設しました。
M:そう!その過酷な作業を続けたトンネルが、まだ残ってるのよ。そこが観光客向けに来年から開放されることになりました。ねえ、すごいでしょう?あのさ、富山には宇奈月からトロッコ電車で入る観光ルートもあるの、知ってる?
H:ああ、トロッコ鉄道は知ってるよ!それが「黒部宇奈月キャニオンルート」につながるんだね。おもしろそうだね、